2019年4月30日火曜日

Avonia recurvataとAvonia papyraceaの播種

4月11日

あるびの精肉店さんで購入した、Avonia recurvataAvonia papyraceaのタネを播きました。

両種ともに、アフリカ南部(南アフリカやナミビアなど)原産のスベリヒユ科の多年草。A. recurvataには白鱗竜、A. papyraceaには白蛇殿という和名が付いているそうです。

Avonia papyraceaの原産地の気候を見てみます(A. recurvataの原産地も近いようです)。データはナミビアのRehoboth(https://en.climate-data.org/africa/namibia/rehoboth/rehoboth-14756/ のデータを用いて作図)。


南半球なので、日本とは季節が逆です。①夏に降水量が多く、冬はほとんど雨が降らない、②月降水量は最多月(2月)ですら約75 mmで、日本よりも乾燥した気候、③気温の日較差が大きく、夏は最高気温が30℃を超えるが、朝晩はかなり冷え込む、などが読み取れます。

従って、夏型の多肉植物として扱うのが良いが、高温多湿の日本の夏は生育に適しているとは言い難い、と考えられます。種まきに適した時期は、自生地の気候から春~初夏だと判断しました。



Avonia recurvataのタネ。大きさ約1 mm。

こちらはA. papyracea。タネだとA. recurvataとほぼ見分けがつきません。

3号の素焼き鉢で、市販の多肉植物用土と種まき用土を1対1で使用しました。用土選択には深い意味はありません。自生地の土をまねるなら、花崗岩が風化した真砂土が良いのかもしれません…。
腰水状態で管理しています。

4月26日 
種まきから約2週間。A. recurvataが1個体、発芽しました。
他のタネには動きがみられません。








2019年12月追記
その後の追加発芽はなく、発芽した個体も6月頃に枯れてしまいました…。以前に同属のA. alstoniiを蒔いた時も数カ月で枯らしてしており、アボニアの栽培感覚がつかめずにいます。
乾燥気候下に生育する植物なので、素焼き鉢と水はけのよい用土で乾燥ぎみの環境を作るが良いと考えていましたが、播種時はプラ鉢を用いて湿り気を保った方が良いのかもしれません。
最近になって、タネが微細な多肉植物の播種では、播種~発芽後しばらくは腰水栽培等で湿り気を保つ方が良い、との情報を知りました。2019年12月にメセン(ConophytumLithops)を蒔いた時は、プラ鉢&腰水で良い発芽率を得ています。

2019年4月27日土曜日

断崖の女王Sinningia leucotricha 2019年の様子

4月8日

今年も3月中頃から新芽が動き出しました。

4月24日

昨年同様、2本の茎が伸びました。3本目は成長せずに枯れてしまいそうです。

2019年4月19日金曜日

2019年4月 ヘリアンフォラの様子

昨年6月頃から栽培しているヘリアンフォラ(Heliamphora sp.)。

ネクタースプーンを付けた大きな新を2枚、展開しています。
周りの子株も含め、調子は良さそうです。




部屋の中にアリがいたので、反応を観察しました。
ネクタースプーンに誘引され、さかんに蜜をなめているようでした。ただ、葉に落ちることはなく、そのまま立ち去ってしまいました。