11月9日
あるびの精肉店さんでEchium wildpretiiの種子を購入しました。
E. wildpretiiはムラサキ科シャゼンムラサキ属の二年草(1回繁殖型多年草)で、スペインのカナリア諸島原産です。トリコームに覆われた銀葉と、高さ3 mにも達する花序が特徴的な種で、tower of jewelsなどと呼ばれます。
島の亜高山帯に生育し、暑さや多湿を嫌う反面、耐寒性はそこそこあるようです。日本での栽培は難しいようですが成功例もあるので、頑張って育てたいです。
10粒中6粒をロックウールに播種しました。
約1週間で1粒が発芽(写真は11/21)。
双葉の時から白毛(トリコーム)に覆われていて可愛いです。
11月25日
もう1粒が発芽(発根)しました。
12月4日
最初に発芽した個体は、本葉が出てきました。
12月11日
本葉が大分伸びてきました。
他4粒の種子には動きがありません。1粒はカビが発生していて厳しそうですが、他3粒の状態は良さそうなので、気長に発芽を待ちます。
余談になりますが、シャゼンムラサキ属Echiumには約70種が属し、ユーラシア大陸中部~西部とアフリカ北部、マカロネシア(カナリア諸島やマデイラ諸島、ヴェルデ岬諸島など)に分布しています。E. vulgare (シベナガムラサキ)はヨーロッパの雑草として一般的です。
多くの種は越年草や二年草、あるいは多年草のようですが、マカロネシアでは巨大な草本(今回栽培しているE. wildpretii、同じくカナリア諸島原産のE. pininana)や木本(カナリア諸島のE. leucophaeum、マデイラ諸島のE. nervosum、ヴェルデ諸島のE. hypertropicumなど)になる種も知られています。
Echium vulgare (シベナガムラサキ)
2019年7月 ドイツにて。
Echium sp. (種名は未確認)
2017年6月 イタリア シチリア島にて。
Echium italicum
2017年6月 イタリア シチリア島にて。
E. italicumの花
Echium pininana
2019年7月 イギリスにて。
花序の高さは3 mくらいありました。イギリスでは園芸植物として用いられるようです。
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