ハナガガシの葉とドングリ |
ハナガガシQuercus hondae は、ブナ科コナラ属の常緑高木。
日本において多くのコナラ属の樹種は森林における優占種であり、また広域に分布しますが、ハナガガシは四国と九州の一部でしか自生が確認されておらず、個体数も少ないために唯一絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されている種です。
訪れた自生地ではハナガガシの大木が点々と生え、また亜高木程度の個体もちらほらとありましたが、実生個体は全く見られませんでした。ドングリも多数落ちてはいましたが、ほとんどが殻だけになっていました。
近年自生地ではシカが増加しているそうで、シカの食害が世代交代を阻んでいるのかもしれません。
5月2日の様子。
5月8日
2日の写真と同一個体です、大分展葉しました。高さは7cmくらい。
別の個体。
こちらの方が若干発芽が遅くて展葉はまだまだ途中ですが、高さは9cmくらいとむしろ大きいです。
持ち帰った2つのドングリはどちらも発芽しました。発芽率には問題はないようです。
つまり、自生地でも環境さえ整えば世代交代は十分に可能といえるでしょう。
自生地でもうまく実生個体が育ってほしいものですね・・・。
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