1月24日
Massonia gypsicola (キジカクシ科マッソニア属)の種をまきました。購入元は「多肉植物ワールド」さんです。
Massonia gypsicola は2017年に記載された新しい分類群で、南アフリカのナマクアランドのKnersvlakteが原記載地です(
Martinez-Azorin et al. 2017)。種小名は「石こう(gypsum)+住む(cola)」の意味で、本種が石こうに富んだ土地に生育することに由来します。近縁種とは分布域が異なるほか、葉上の突起形状などで識別できるようです。
記載から間もない植物の種子が売られていることには驚きますが、記載論文では栽培個体も扱われており、ヨーロッパでは既に広く栽培されているのかもしれません。
真ん中が
Massonia gypsicola の種子。左が同時にまいた
M. echinata、右が
M. setulosa の種子です。
M. gypsicola の種子は表面が滑らかで、光沢があります。
M. echinata と M. setulosa については別途紹介します。
2月27日
2月20日ごろから発芽が始まり、現時点で8粒中4粒が芽生えています。
用土は赤玉土と真砂土主体で、黒土を若干混ぜています。今のところ石こうは入れていません。
一番大きな個体は、葉の長さが1 cmほどに育ちました。
<参考>
Martinez-Azorin M., Pinter M., Crespo M. B., Vargas M. A. A. & Wetschinig W. 2017. Massonia gypsicola (Asparagaceae, Scilloideae), a new species from the
Knersvlakte in South Africa. Phytotaxa 308 (1): 144–150.