2022年2月27日日曜日

2022年1月~2月 マッソニア・ジプシコラ(Massonia gypsicola)の種まき、発芽

1月24日

Massonia gypsicola (キジカクシ科マッソニア属)の種をまきました。購入元は「多肉植物ワールド」さんです。

Massonia gypsicola は2017年に記載された新しい分類群で、南アフリカのナマクアランドのKnersvlakteが原記載地です(Martinez-Azorin et al. 2017)。種小名は「石こう(gypsum)+住む(cola)」の意味で、本種が石こうに富んだ土地に生育することに由来します。近縁種とは分布域が異なるほか、葉上の突起形状などで識別できるようです。

記載から間もない植物の種子が売られていることには驚きますが、記載論文では栽培個体も扱われており、ヨーロッパでは既に広く栽培されているのかもしれません。

真ん中が Massonia gypsicola の種子。左が同時にまいた M. echinata、右が M. setulosa の種子です。M. gypsicola の種子は表面が滑らかで、光沢があります。

M. echinata と M. setulosa については別途紹介します。
2月27日

2月20日ごろから発芽が始まり、現時点で8粒中4粒が芽生えています。

用土は赤玉土と真砂土主体で、黒土を若干混ぜています。今のところ石こうは入れていません。

一番大きな個体は、葉の長さが1 cmほどに育ちました。


<参考>
Martinez-Azorin M., Pinter M., Crespo M. B., Vargas M. A. A. & Wetschinig W. 2017. Massonia gypsicola (Asparagaceae, Scilloideae), a new species from the
Knersvlakte in South Africa. Phytotaxa 308 (1): 144–150.

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