2022年2月27日日曜日

2022年2月 シンニンギア・インシュラリス(Sinningia insularis)を購入

2月26日
清光園芸さん(岡山県倉敷市)で Sinningia insularis(イワタバコ科オオイワギリソウ属)を購入しました。

本種はブラジルのサンパウロ州、サントスから南西約50kmに位置するAlcatrazes諸島の固有種で、種小名「insularis」も島に生育することにちなみます。花崗岩の岩壁にブロメリアやラン科、サボテン科、ベゴニアの仲間などと着生しているそうです(LLIFLE: Sinningia insularis より)。

園芸店で市販されているので、国内の流通量は少なくないと想像されますが、ネット上には日本語の栽培情報がほとんどありません。かなり魅力的な種(しゅ)だと思うのですが。

大きな4枚の葉を偽輪生(ぎりんせい)させる点は、多くのシンニンギアと共通します。葉の表面は多毛ですが、断崖の女王Sinningia leucotricha のような白っぽさはありません。

葉裏は葉脈が隆起し、多毛です。

茎は赤みを帯び、多毛です。

根元には大きな塊茎を形成します。

間もなく開花しそうです。
断崖の女王と同様に自家受粉できるようです。









2022年1月~2月 マッソニア・ジプシコラ(Massonia gypsicola)の種まき、発芽

1月24日

Massonia gypsicola (キジカクシ科マッソニア属)の種をまきました。購入元は「多肉植物ワールド」さんです。

Massonia gypsicola は2017年に記載された新しい分類群で、南アフリカのナマクアランドのKnersvlakteが原記載地です(Martinez-Azorin et al. 2017)。種小名は「石こう(gypsum)+住む(cola)」の意味で、本種が石こうに富んだ土地に生育することに由来します。近縁種とは分布域が異なるほか、葉上の突起形状などで識別できるようです。

記載から間もない植物の種子が売られていることには驚きますが、記載論文では栽培個体も扱われており、ヨーロッパでは既に広く栽培されているのかもしれません。

真ん中が Massonia gypsicola の種子。左が同時にまいた M. echinata、右が M. setulosa の種子です。M. gypsicola の種子は表面が滑らかで、光沢があります。

M. echinata と M. setulosa については別途紹介します。
2月27日

2月20日ごろから発芽が始まり、現時点で8粒中4粒が芽生えています。

用土は赤玉土と真砂土主体で、黒土を若干混ぜています。今のところ石こうは入れていません。

一番大きな個体は、葉の長さが1 cmほどに育ちました。


<参考>
Martinez-Azorin M., Pinter M., Crespo M. B., Vargas M. A. A. & Wetschinig W. 2017. Massonia gypsicola (Asparagaceae, Scilloideae), a new species from the
Knersvlakte in South Africa. Phytotaxa 308 (1): 144–150.

2022年2月12日土曜日

2月12日 テリミトラ(Thelymitra nuda, T. x macmillanii)のつぼみ

2月12日

オーストラリア原産の地生ラン、テリミトラ2種(Thelymitra nuda, T. x macmillanii)のつぼみが伸びてきました。昨シーズンとほぼ同じ成長パターンです。
最近は氷点下に冷え込む日が多いため、室内に入れています(12~22℃くらいか)。水やりは2~5日に1度、3回に1回は1000倍に薄めたハイポネックスを与えています。

Thelymitra nuda(テリミトラ・ヌダ)

今年の開花株は1個体で、昨シーズンの2個体から減りました。株数は増えたのですが…

T. x macmillanii(テリミトラ・マクミラニー)

こちらは昨年と同じく4個体につぼみがついています。







2022年1月15日土曜日

アッケシソウ(Salicornia europaea)が発芽

アッケシソウ Salicornia europaea を入手しました。北海道だけでなく瀬戸内海沿岸にも分布しており、入手したものも香川県の個体群由来です。
瀬戸内海のアッケシソウは北前船で北海道から運ばれた、という説がありますが、DNAの解析結果からは朝鮮半島の集団と同一であり、北海道集団とは別系統であるそうです。

果実は多肉質な茎葉に半ば埋もれています。

12月11日

種まきから1か月弱たち、発芽がはじまりました。
用土は川砂と真砂土主体で、ケト土と黒土を混ぜています。塩分濃度は0.5~1%程度です。

1月15日

年が明けてから一気に発芽が進んでいます。発芽率は上々です。

最初に発芽した個体は、双葉の間から本葉が顔をのぞかせています。








2022年1月14日金曜日

テクティコルニア(低木性アッケシソウ)の種まき、発芽

オーストラリアに行くと、アッケシソウを低木にしたような植物を目にすることがあります(左写真。2014年撮影)。
その多くはヒユ科のテクティコルニア属(Tecticornia)やアッケシソウ属(Salicornia)に分類されています。

これら木性のアッケシソウは、西オーストラリア州の塩性湿地において、イグサ属(Juncus)の一種やソナレシバ(Sporobolus virginicus)、Samolus junceus(サクラソウ科ハイハマボッス属)、Gahnia trifida(カヤツリグサ科クロガヤ属)などと植物群落を形成していました。

2021年11月
「多肉植物ワールド」さんにテクティコルニア・ペルグラヌラータ(Tecticornia pergranulata)の種子が売られているのを見つけ、購入しました(ハロサルキアは旧属名)。
私が現地で見たものと同種かは分かりませんが、本種も西オーストラリアに広く分布するようです。

大きさ1mm強の種子の表面には、細かなすじと突起があります。

12月27日

11月22日に播種してから約1か月で発芽しました。

1月12日

双葉が伸びてきました。10粒ほど蒔き、今のところ2粒発芽しています。

濃度1~2%くらいの塩水で管理しています。


2022年1月2日日曜日

2020年~2021年 チランジアの花と実

久しぶりのチランジア(エアープランツ)です。
以前育てていたものは、多くを枯らしてしまいました。現在育てているのは、Tillandsia butzii(ブッツィー)、T. funckiana(フンキアナ)、T. pseudobaileyi(シュードベイレイ)、T. schiedeana(シーディアナ)、T. stricta(ストリクタ)、T. usneoides(ウスネオイデス)、不明種(以前、知人にもらった別種に付いていた)の7種です。今回は花などが付いているもののみ紹介します。

T. butzii(ブッツィー)

恐らく2018年頃にダイソーで購入したもの。2021年に初めてつぼみが付きました。(12月20日)

T. schiedeana(シーディアナ)

ブッツィーと同時に購入したもの。こちらは2019年?につぼみが上がったものの開花せず。2021年に開花しました。(6月7日)

花の拡大。(6月7日)

12月20日現在、緑色の実ができています。

T. stricta(ストリクタ)

前2種と同時に購入。2020年に初めて開花しました。(11月23日)

2021年も開花しました。ストリクタはかなり成長が早い種のようです。
(12月20日)



2021年10月~12月 マイハギの開花、冬越し

10月24日

マイハギ Codariocalyx motorius(マメ科)が開花しました。

11月3日

かなり咲き進んできました。
花はピンク色で、ヌスビトハギの仲間(特にアレチヌスビトハギなど)に似ています。一日花で、朝開いて夕方までにしおれます。

花に力を加えると、花弁に隠れていた雄しべと雌しべが飛び出してきます。こうした動きはマメ科の花に割合見られるものですが、マイハギでは「バチン」と音がするほど勢いがあります。
自然条件下では、虫の体に花粉をつける役割があるのだと思います。

12月25日

12月に入ってからは室内で栽培しています。
部屋に入れる前は、プランターを含めて高さ2mくらいあったので、少し切り詰めました。

日照が足りない気はしますが、とりあえず元気です。
つぼみは付いているものの、最近は開花せずに落ちてしまいます。