2022年7月4日月曜日

2022年7月4日 ウツボカズラ(Nepenthes madagascariensis)の様子

昨年8月23日にタネをまいたネペンテス マダガスカリエンシスNepenthes madagascariensis(ウツボカズラ科)の様子です(前回記事)。

小さな芽生えでしたが、何とか冬越ししました。気温が高くなり、本格的に成長を始めたようです。鉢は常に湿らせているため、一面にコケが生えています。

冬越ししたのは4個体、株径が1cm弱に育っています。葉先には大きさ2~3mmほどの小さな捕虫葉が付いています。

芽生えたばかりのものも3個体ありました。タネを蒔いてから、じつに10か月ほどかかっての発芽です。
ウツボカズラは1年近くかかって発芽することもある、というネット情報を目にしていましたが(International Carnivorous Plant Society:Growing Nepenthes from Seed)、その通りでした。

昨年発芽した5個体を含め8個体発芽しています。今のところ、発芽率は約30%です。


実生ドリアンの様子(2022年5月、7月)

 2021年8月に種まきしたドリアンです(前回の記事)。1個体が無事に冬越ししました(もう1つは枯れてしまいました)。

5月3日

気温が上がるようになってから、日中は外の簡易温室で育てています。日中の温室内は25℃~30℃ほどになります。
最低気温が15℃を下回る日は、夜は室内に取り込んでいます。

7月4日

連日の猛暑の中、元気に育っています。高さは40cmになりました。

盛んに枝分かれしています。この後、枝がどのように育つのか楽しみです。



2022年7月3日日曜日

2022年 Euphorbia obesa(ユーフォルビア・オベサ)の種まき~発芽


2022年4月27日
Euphorbia obesa(ユーフォルビア・オベサ)のタネを購入しました(購入元はプラントブラザーズさん)。
トウダイグサ属の一種で、英名baseball plant のとおり、サボテンを思わせる球形の植物体で知られます。

4月30日

早くも発芽し始めました。

5月5日

6粒全て発芽しました。

5月8日

双葉の間が広がってきました。
この辺りから、腰水での管理を止めたと思います。

5月26日

双葉の間から、本葉と肥大化した茎が出てきました。

葉は退化して短い針状をしています。

6月30日

直射光下で順調に成長し、直径6mm~1cmになりました。1個体だけ成長が遅く、未だに本葉が出てきていません。

個体によって葉のつけ根?に当たる部分の色が異なります。
これは赤みを帯びる個体。

こちらは赤みを帯びず全体が緑色の個体。

こうした個体差が今後どうなるのか、成長が楽しみです。







2022年4月に蒔いたアデニウム(A. arabicum(アラビカム)、とA. socotranum(ソコトラナム))

2022年4月27日
Adenium arabicum(アデニウム・アラビカム)とAdenium socotranum(アデニウム・ソコトラナム)の種子を蒔きました。購入元は「プラントブラザーズ」さん。
近年では、両種は独立種とはみなされず、Adenium obesumのシノニムと扱う見解が主流です(参考:The Plant List)。ただし、形態的な差異があり、園芸的には別物として扱うことが多いようです。

右がA. arabicum、左がA. socotranumの種子。A. socotranumは植物体が大きくなるので、種子が小さいのは意外です。これがA. socotranumの特性なのか、購入したものがたまたまそうだったのかは分かりません。

5月8日 A. arabicum
発芽してきました。室内の明るい場所で腰水状態にしています。

A. socotranum
こちらも発芽してきました。弱弱しい芽生えで心配になります。

5月30日 A. arabicum
播種した11粒が全て発芽し、順調に育っています。

A. socotranum
播種した5粒のうち3粒が発芽、現在は2個体育っています。

6月29日 A. arabicum
11個体ともに元気です。本葉が4~5枚出ています。
早い梅雨明けとともに猛暑が続いています。人間にとっては厳しい気候ですが、アデニウムにはちょうど良いのかもしれません。

高さは2.8~4.4cm、茎の太さは6~10mmです。

A. socotranum
2個体で変わらず。A. arabicumと比べてかなり成長が遅いですが、元気ではあると思います。本葉2枚が出始めています。

高さはそれぞれ1.1cmと1.3cm、茎の太さは4.5mmと5.5mm。高さに対して茎が相対的に太く、ずんぐりとした姿です。